うなぎと天ぷら定食|うなぎ屋のたれ

今でも覚えている私の恥ずかしい思い出。恥ずかしいと言うか、せっかくご馳走してくれると言うのだから、黙って静かに、うなぎを食べれば良かったのかもしれない。と、今でも時々思い出す出来事があるのだ。高校時代、私は部活で腰を痛め、手術をしないと治らないと言われた。パイプを入れる大きな手術で、言われた本人も受け入れられないが、家族も受け入れることができず、整体治療を受けるために、有名な治療院へ行ってみることになったのだ。その治療院は結構遠かった。山奥にある、小さな小屋のような治療院で、足を引っ張られたり、足を縛られ吊るされたり、今まで体験したことのないようなことをされる治療院だった。治療中、患者さんの雄叫びが響くこともあった。私はその治療院に、友人のお母さんの運転で、友人と一緒に通わせてもらっていた。今思うと、友人のお母さんにとって、遠くまでの運転は、相当な労働だったと思う。本当に感謝しなくてはならないと感じる。ある日の治療院の帰りに、今日はおいしい料理屋さんに連れて行ってあげると言われ、小さな小料理屋さんに連れて行ってもらった。すると、友人のお母さんは、うなぎを3つ注文したのだ。でも、当時の私はうなぎが苦手で食べることができなかった。何も言わずに我慢して食べようか、残してしまったら申し訳ないなど、短い時間に私は色々葛藤したが、私は苦手なことを伝え、天ぷら定食に変更してもらったのだ。友人のお母さんがお薦めのうなぎを、有りがたく黙って食べた方が、かわいい行動だったのではないかと、今でも思い出すのである。


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