私が就職し、名古屋の会社の寮に入ったとき、寮には東海3県(愛知、岐阜、三重)と静岡からの新入社員の同期が住んでいました。みんな、ときどき実家に帰省するのですが、帰りにはお土産を持ってきて、おすそ分けしてくれることも。静岡出身の友人は浜名湖名産の「夜のお菓子」と銘打ったおいしそうなパイをくれました。夜のお菓子って、ドキドキする名前ですよね。
何でも、うなぎの粉末が入っているのだそうです。さっそく食べてみました。このお菓子にはうなぎパウダーが入っているらしいのですが、特に「うなぎ」の味がするわけではなく、普通のおいしい洋菓子のパイとしていただけます。作っているお菓子屋さんは浜名湖で有名な静岡県浜松市にあり、浜名湖といえば「うなぎのおいしいところですね」と言われたことをきっかけに、うなぎがテーマのお菓子を作ることを思いついたのだとか。
キャッチフレーズである「夜のお菓子」という言葉は精力増強を想像させますが、実はそういった意味はなく、「夜の一家だんらんの時間をこのお菓子とともに過ごしてほしい」という願いがこめられているそうです。それ以来、名古屋の中部国際空港から飛行機に乗って遠方の親戚や友人を訪れるときは、うなぎパウダーが入っているというこのパイも、名古屋名物のういろうやどら焼き、えびせんべい、きしめん、味噌煮込みうどんなどと並んで、手土産の選択肢の一つになっています。名古屋名物と呼ぶには、浜名湖はちょっと遠いですが、味がおいしければ問題ないですよね。「夜のお菓子」というネーミングも話題性があり、ぜひおすすめしたい名古屋土産のひとつです。